僕に捧げる革命論

野梨原花南の「魔王」シリーズ読みました。

ちょーシリーズの流れを組むけど、続編というわけじゃないですよね。ちょーのレギュラーだったキャラは二人しか出てこないし。
流浪の美貌の大賢者好きの私としては非常に嬉しい続編です。魔王とのコンビもかわいくてよろしい。
最新刊では、賢者を心配するドＳ魔王がなんだか人間くさくて笑えました。大好きなんだね、師匠のこと…。

スマートはなんだかんだ言って、まじめな人だと思います。普段はおちゃらけたキャラを演じているし、女好きなのもノリが軽いのも素だとは思うんですが、実は他人に気配りが出来る大人だし、ラボトロームのことをとても大切に思っている。思えば、一作目から彼は国のために汚れ役を買って出てるんですよね。かっこいい人だ、本当に。

以下、ネタバレ含む感想です。

・冒頭の二人のやり取りは痴話喧嘩にしか見えな(ry
・魔王に自分のことで迷惑をかけたくない賢者
・といっても、結局ラストでは魔王に迷惑をかけてしまうわけですが（持ち前の女グセで）
・しかしそれは、魔王がキレたせいでもあるわけで
・「人が本性の魔王では、傍に置きたいのは当然だ」「僕の場合は腐れ縁だ」
・カスガとは一線越えちゃったんだろうか？
・自分も「尻尾野郎」とか言うくせに、他人（ジェン）に揶揄されるとムっとするスマート
・「素直にならないからですよ」賢者を困らせることに喜びを見出す魔王。……どＳ。
・「さて俺様が命じるぜ！！」このスマートの口上、大好きなんだよなー。
・「ほんと、苦労性だよね」たしかに。
・カスガは何がしたかったんだろう？魔王を牽制しに来たのか？
・「お前は俺のお母さんか」「あなた、僕のお母さんですか」何このかわいいやりとり
・結果的に魔王の足手まとい（？）になっちゃってちょっとヘコんでるスマート
・「どれだけラボトロームに知識と力を捧げる気なんですかね、あなたは」
・何やってんだと責められる方がスマート的にはまだマシなのに、こんなときだけ妙に優しい魔王
・「魔王ってモテるんだな」「魔王にモテるひとには言われたくないですが」それは自分も入ってんのか(笑)
・魔力を失って人間に近付いたこの状況を心底楽しんでる魔王

前作では魔王が寝っぱなしで賢者が活躍してたんですが、今回は逆。これから八翼白金を追っていくことになるんですかね。
次回はスマートがもうちょっと活躍してくれるといいなあ。